2023年11月15日
VSIDEの開業支援
【開業インタビュー】ワンちゃんと飼い主に寄り添うプライベートサロンを開設 │ ドッグサロンIrisの山中さん
特集・イベント、支援情報
今回は、佐世保市でプライベートドッグサロンを開業した山中さんを紹介します。山中さんは「お店を開こう」と決意してすぐに、VSIDEに連絡をいただきました。右も左もわからない状態のスタートでしたが、相談したことでスムーズに開業が叶ったとのことでした。創業当時のお話と利用した感想を伺ってきました。
山中さんの事業について簡単に教えてください。
現在佐世保市内でドッグサロンIris(アイリス)を経営しています。2023年8月に開業しました。
店名は私の名前“彩萌(あやめ)=菖蒲の花”から付けました。菖蒲の花の英語名がアイリス何です。
実は、このあやめにはもう一つの意味があります。ギリシャ神話に出てくる虹の女神、Iris(イーリス)と言う意味もあります。ワンちゃんはいつか天国に行くとき、虹の橋を渡ると言われています。その虹の橋を渡るまでお世話のお手伝いをしたいという思いをこめて「Iris」という名前を付けました。
サロンでは主にワンちゃんのシャンプーやカット、爪切りなどをしています。ワンちゃんの皮膚や体調を見つつ、年齢や性格に合わせて施術をするよう心がけています。
お店の売りの1つは、特殊なシャワーヘッドを使っていることです。県内で初めて導入したもので、ナノレベルの水でやさしく洗いあげています。ツヤツヤフワフワな仕上がりになるとお客様にも大変好評いただいているんですよ。
とにかく犬が大好きなんです(笑)。ワンちゃんに寄り添うことを大切にして、飼い主さんとワンちゃんが幸せに過ごせるようサポートしていきたいと思っています。
開業を決めたその日にVSIDEにメール
開業のきっかけを教えてください。
きっかけは福岡でトリマーとして忙しく働いていた時です。サロンが忙しくて毎日バタバタしていて”もっとワンちゃんに寄り添いたい”と悩んでいました。
ほかのサロンに就職するか考えていた時に「だったら自分でお店を持ったほうが自分らしく働けるのでは?」と思って開業することを決めました。
お店を持つと決意できたのはなぜですか?
小学生のころからずっとトリマーになりたいと思い続けてきたのが大きいです。専門学校に通っていた時もお店を持ちたいと友達に話していました。専門学校を卒業して就職してからも、セミナーなどたくさん受けてカット技術は学び続けていました。サロンを開くために愛玩飼育管理士1級も取得済みでした。
実際に開業を計画するなかで、どういった経緯でVSIDEを利用されたのでしょうか?
VSIDEについては母から情報をもらっていました。母も開業の応援をしてくれていて調べてくれていたんです。開業をしよう!と決めた日の夜にVSIDEのホームページのフォームから連絡を入れてくれました。
私は福岡にいたので、担当の小澤さんからメールをいただいて、開業に必要なことをメールやZOOMなどで教えてもらいました。佐世保に帰る時はVSIDEに行って打合せをしたりして半年くらいやり取りを続けましたね。
最初に連絡をしたのが2022年の10月頃で、2023年の6月に福岡の仕事を辞めて、2023年8月には開業しました。VSIDEに相談して開業まで1年かからなかったですね。
VSIDEのサポートについて
福岡にいながら準備を始められたんですね。具体的にどのようなことをやっていたのですか?
保健所の申請とか、そういう事務的なことをしたり、調べものをしたりしていました。とくに力を入れてやっていたのはお店のコンセプト作りです。お店を開くうえで一番大事だと教えてもらいました。コンセプトに関しては本当に大事だったなと今になってひしひしと感じているところです。
コンセプトを決めるのに時間はかかりましたか?
結構かかりました。お客様に「こういうお店なんだ」って伝えるために短い言葉で表現しなくてはいけなくて。とても難しかったのですが「犬(わんこ)も飼い主も笑顔になれるサロン」「ワンコも飼い主さまも駆け寄って来てくれるサロン」というコンセプトが生まれました。
やりたいことや自分が大事にしていることを言語化していくうちに、次第に自分の中でやるべきことが明確になってきました。
どれくらいの敷地が必要かとか、テナントはどうやって探すかとか、どれくらいコストがかかるのかとか。値段はどうやって決めるかとか。
コンセプトが見えてきたことで、ぼんやりしていたお店のイメージがはっきりしました。また目標もはっきりできました。
目標というのは?
アイリスがお客様から愛されるお店になる、アイリスに出会えて良かったと思えるサロンに成長させることです。
料金設定もスムーズでしたか?
はい。具体的なお店のイメージがわいたことで、1ヶ月あたり、どれくらいのワンちゃんに来てもらえるかなどが明確になりました。お店の成長のために必要な売上目標も掲げました。そこから逆算して価格設定をしています。
実は、ほかのお店と比べて私のサロンは少し高めに設定しています。ただ、よそのサロンでは得られない、私にしかできない価格以上のサービスができると自負しています。
とにかくスムーズに進んだ
VSIDEの支援で良かったと思うところはどのようなところですか?
とにかくなにもかもスムーズだったことですね。銀行の融資もスムーズでした。事業計画書の作成支援もしていただきました。銀行に行く直前に事業計画書を見せてもらって「あ、これ私の!」と驚いたくらいです。私1人だったら決して作れなかったです。
ただ、経費などの具体的な数字は実際にサロンを経営されている方にヒアリングをしました。
自分でリサーチできる分はしたということですね。開業資金に補助金は利用されましたか??
電子決済やパソコンを導入したかったので、中小企業デジタル化支援事業補助金を使いました。補助金の申請もややこしいことはなく、自分の導入したい内容をしっかり伝えるとあっという間に済みました。
ほかに良かった点はありますか?
私が福岡にいたので、できないことをVSIDEがフォローしてくれたことですね。自分が出向ける時は、小澤さんが銀行や会社に事前に日程調整をしてくださいました。なので小澤さんと話し合って決めたスケジュールに沿って動くだけで(笑)。テナントも何件かすでに目星を付けてもらっていて、あとは私が選ぶだけでした。
アポイントメントを取るだけでも結構大変ですよね。
はい、初めてのことばかりでまったくやり方がわからなかったので本当に助かりました。
福岡で開業予定の友人は、融資もなかなか進まない、場所も決まらないで、なかなか前に進まないと悩まれていました。
「どうやったらそんな風にスムーズにできるの?」と聞かれたんですが「コーディネーターさんと話し合いができているからだよ」と答えるしかなくて(笑)。VSIDEを利用しなかったらこんなにも大変なんだなと感じましたね。
開業して3ヶ月経ちましたが順調ですか?
おかげさまで予約で埋まっているような状況です。小澤さんから「オープンするのがゴールではないよ」と言われた言葉がとても響いたんです。どうやってお客さんに認知してもらうか、集客についてもしっかりビジョンをもって発信できたことがよかったのではと考えています。
ここに通われているお客さんの中には福岡から来られる方、有田や波佐見から来られる方もいらっしゃいます。名刺を置いてくださる動物病院も数件あって、結構口コミでお客様も増えているので嬉しいです。
これからの目標について
山中さんのこれからの目標について教えてください。
まずは5年間地道に頑張って、その後はドッグカフェ併設のサロンを開きたいです。ドッグランができる広い敷地を借りてワンちゃんたちが自由に遊べて、飼い主さんたちのコミュニティ作りにもできるようなお店を作りたいですね。
大きな夢ですね。
それと、保護犬にも関わりたくて。譲渡会もできたらいいなと思っています。
開業した時に「ああそういえば私、保護犬の取り組みもしたいんだ」と思い出したんです。5年後の目標として保護犬活動を掲げました。インスタグラムを見たお客さんが保護犬のワンちゃんを連れてきてくれたことがあって。「ほかのサロンで断られたけど、ここなら受け入れてくれるんじゃないかと思って」と言って来てくださったんです。本当に嬉しかったですね。たくさんのワンちゃんを幸せにしてあげたいです。
開業を考えている方へ
最後に、開業を考えている方に向けて一言お願いします。
開業したいなと悩んでいるなら勢いで行った方がいいと思います。「開業したいな~どうしようかな~」くらいでもVSIDEに相談したらいいし、「いつか」ではなく「今すぐ」行動したら変わると思います。きっと道が開けるので。勢い大事ですよ(笑)。
今日は貴重なお話をありがとうございました。
ドッグサロン Iris(アイリス)
〒859-3223 長崎県佐世保市広田3丁目15-22 102
URL:https://dogsalon-iris.com/
TEL.070-7669-8776
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日・第2第4水曜日
【VSIDEの支援内容】
- 複数の不動産会社を一緒に訪問し理想のテナント探し
- 市内のトリミングサロンのマーケット調査
- 広報活動では動画の活用や新聞広告の折込について提案
- 金融機関での口座開設からITツールの導入、事業計画の作成支援
- 立地・価格・サービスから差別化戦略を策定し、二人三脚で開業まで伴走
支援をしたVSIDE 小澤より一言 | |||
山中さんの事業コンセプト「犬(わんこ)も飼い主も笑顔になれるサロン」に表現されていますが、カット技術だけでなく健康管理、動物と人との共生、殺処分問題など、みんなが笑顔で生活するために自身に何ができるのかを真剣に考えられています。 県外の方とも積極的に情報交換を行いながら最新のサービスを心掛けている姿勢を見て、わんこからも飼い主からも信頼されるトリマーになると確信しています。 |
|||