2023年05月15日

美容院開業

3分でわかる!美容院を始めるための7つの準備【起業ノウハウ】

起業・経営に役立つ知識

 

2022年に厚生労働省が発表した「衛生行政報告例」によると、日本全国の美容院の店舗数は、年々増加傾向にありますが、長引く感染対策の影響などにより廃業してしまう美容院も多くあります。

美容院の運営がうまくいかない場合、競合との差別化がうまくできていなかったり、経営を安定させる方法がわからないなど、美容院経営に必要なノウハウが不足しているかもしれません。

今回は、美容院を始めるために必要な準備すべき7つのことについてご紹介します。

 


美容院の開業を考えるなら…知っておくべき2つの開業方法

 

美容院の運営方法には2種類あって、オーナーの実績や経営知識の有無などによってどちらの業態にするべきか考える必要があります。

 

美容院は一人でも開業できる

最近では、一人で美容院を開業する「個人サロン」という業態が増えてきていることも美容院を始めるための準備として知っておきましょう。

感染対策としてソーシャルディスタンスを保ちやすい1対1の空間で施術を行ってもらえることも人気の要因です。

個人経営では、お店に関することをすべて自分で決められるメリットがありますが、その分しっかりとした経営の知識を身につけておくことが必要になります。

 

 

 

事業に失敗したくない場合

美容院の経営が始めての場合や、事業で失敗したくない場合は、「フランチャイズ経営」を結ぶことも一つの方法です。本部から経営に関するバックアップを受ける代わりに本部に対してロイヤリティを支払う必要があります。

しかし、美容院を始めるさいの準備や集客をする場合にも本部の許可が必要になるので、自分自身で事業アイデアを実践したい人には不向きかもしれません。

 

 

美容院を始めるための準備で必要なものは?【店舗・資金編】

 

美容院を始めるなら、資金の用意や物件探しも大切ですが、計画をスムーズに実行するためには、コンセプトを具体的に考えておくことで、方向性がブレずに運営できます。

 

コンセプトを考える

美容院を始めるために準備するならまずはコンセプト作りから始めましょう。コンセプトを明確にしておくことで、方向性やすべきことにブレが生じません。

コンセプトといえば、ほとんどの人は「スタイリッシュな雰囲気で内装はモノトーン中心で…」など店内の抽象的なイメージを思い浮かべるでしょう。

抽象的なイメージも大切ですが、「経営理念」「ターゲットとする客層」「競合との差別化」「資金繰り」などよりイメージを具体化しておくと、スムーズに計画を実行できます。

 

店舗物件を探す

その後の経営を大きく左右する物件探しは、美容院を始めるための準備の一つとして非常に重要です。その地域の特性を把握したり、広さや家賃が条件に合うか、ターゲットとする人が多く居住するエリアなど慎重に検討しましょう。

また、物件の周りにどんな競合店があるのかも調査が必要です。周りに似たコンセプトのお店が無ければ、そのエリアで成功する可能性が高まります。

 

 

 

初期費用と運営資金

美容院を始めるさいの準備をするにあたり、開業資金が必要です。しかし必ずしも全額を自己資金でまかなう必要はなく、金融機関から融資を受けるなどの方法で全体の2分の1〜3分の1以上を目安に自己資金を確保できるような資金計画を立てましょう。

一般的に美容院を開業するための費用は1,000〜2,000万円程度が必要と言われているため、そのうち400万円〜700万円程度の自己資金を用意する必要があります。

 

従業員の採用や教育

ある程度規模の大きい美容院を開業したい場合や、オーナーが経営に専念したい場合は、従業員を雇うことが美容院を始めるための準備として必要です。

美容師としての技術や接客力を育成するなど、オーナーが一人で対応するのは負担が大きいですが、フランチャイズ経営にすると本部の採用支援や研修制度などを利用することもできるでしょう。

 

 

美容院を始めるための準備で必要なものは?【資格・届出編】

美容院を始めるには、最低限必要な資格や届出があります。また、従業員を雇う場合には別の免許も必要なので見ていきましょう。

 

必要な資格・免許

美容院を始めるための準備として、まず第一に国家資格の一つである「美容師免許」の取得があります。厚生労働省が指定する美容師養成施設で学科を習得し、実技試験と筆記試験に合格することで取得できます。

また、自院で従業員を雇う場合には「管理美容師免許」の取得も必要となります。

 

開業届を出す

美容院を始めるための準備では、保健所や税務署などへ開業届を提出する必要があります。まず、個人経営の場合、税務署には開業から1ヶ月以内に、開業届を提出しましょう。青色申告のときに控除が受けられます。

保健所は、オープン前に立ち入り検査などがあるため、店舗の引き渡しが終わる頃に手続きを開始してください。

 

 宣伝して認知度アップ

集客も美容院を始めるための準備として重要です。オープンまで2ヶ月くらいの時期に広告を出せるように戦略を立てましょう。看板の設置や名刺、スタンプカードを作ることも集客につながる大切なことです。

美容院内の雰囲気や営業時間をわかりやすく記載したホームページを作ったり、開店日直前にクーポン付きのチラシを配布することも効果的です。

また地元のメディアに開店のお知らせ(ニュースリリース)を出すことも有効です。佐世保だと月刊ならでわライフ佐世保といったフリーペーパー、させぼ通信まいぷれ佐世保といったウェブメディアなどがあり、うまくいけば取材を申し込まれることなどもあります。

 

佐世保通信

 

まいぷれ佐世保

 


 

美容院を始めるにあたって準備すべきことや必要な届出などについてご紹介しました。美容院の開業までにはやらなければならないことが多いので、流れをしっかり把握して計画的に進める必要があります。

 

多くの美容師にとっての夢である美容院ですが、無計画に開業すると多くの負債を抱えることにもつながりかねません。美容院の開業に必要な知識をしっかりと身につけて自分が納得できる店舗を運営し、多くのお客様に美容院に通うことの大切さを知ってもらいましょう。