2023年12月11日
フリーランス
フリーのシステムエンジニアになるメリット・デメリット|必須スキルも解説
起業・経営に役立つ知識
フリーランスとしての働き方や職種は様々で、適度に休みをとりながら自分らしく働くことも、収入重視で仕事を詰め込むこともできます。
システムエンジニアとして働く中、同僚や知り合いがフリーになった話を聞いて、フリーランスという働き方に興味を持った人も多いのではないでしょうか。
一方で、フリーランスは会社員に比べて収入が不安定になる傾向があるため、誰でもフリーランスとして働けるとは限りません。
この記事では、フリーのエンジニアになるメリット・デメリットに触れつつ、フリーランスとして働く上での必須スキルについても解説します。
フリーランスのシステムエンジニアになるメリット
フリーランスのシステムエンジニアとして働く場合、会社員に比べて時間や収入の面で自由度が増えます。
以下、主なメリットをご紹介します。
収入増のチャンスが多くなる
会社員の給与は、給与規定等で昇給の基準が定められていることが多く、自分がどれだけ頑張っても昇給には限界があります。
資格手当など、収入に関係する要素は多少存在しているものの、収入が劇的に変わる要素とはいえません。
しかし、フリーランスになると仕事量を自分で決められるようになるため、会社員時代以上の収入も期待できます。
フリーランスになってからも、積極的に新たなスキルを身につけることで、より高単価の案件を獲得できる可能性があります。
働き方の自由度が高い
フリーランスのエンジニアとして働くようになると、就業規則・勤務時間に縛られることがなくなり、基本的に働き方は自分で決めることができます。
依頼内容によっては、ほぼ在宅で仕事ができる場合もあるため、家事との両立も実現するでしょう。
新型コロナ禍を経て、テレワークという働き方が普及したことから、開発現場・客先常駐の案件も減少傾向にあります。
よって、在宅・ワーケーションといった形で仕事がしたい人は、フリーランスになるメリットも大きいでしょう。
人間関係から解放される
会社員として勤務する場合、部署や社内の人間関係がどうしても固定的になり、仲の悪い人・仕事の進め方が合わない人とも仕事をしなければなりません。
しかし、フリーランスの場合、どんなに嫌なクライアントの仕事だったとしても、仕事さえ終われば人間関係はそこで終了します。
そもそも、フリーランスは自分でクライアントを選べる立場ですから、案件の内容やクライアントとのやり取りを通して不審な点があれば、その依頼を辞退することもできます。
現在の職場で人間関係に悩んでいる人は、フリーランスという働き方を将来の選択肢の一つに入れておくとよいでしょう。
フリーランスのシステムエンジニアになるデメリット
フリーランスという働き方は、会社員時代は誰かがやってくれたことも自分でやらなければならず、誰にでもフィットするものとはいえません。
以下、フリーランスのシステムエンジニアになった場合のデメリットについて解説します。
仕事が安定しない
毎月決まった金額の給与が入る会社員に比べて、フリーランスの仕事は安定しにくいため、仕事を軌道に乗せるまでが大変かもしれません。
取引先との契約期間が終了した場合、新しい案件を探さなければ、収入が途絶えてしまうおそれがあります。
独立の時点で、自分に仕事を発注してくれるクライアントがいる場合は、フリーランスになる決断もしやすいでしょう。
しかし、それでもずっと仕事を融通してくれるとは限らないため、まずは安定して収入が得られるような仕組み作りが必要になります。
経理・総務は自分の仕事になる
会社員エンジニアとして働いていると、例えば備品の管理は総務部、経費精算は経理部が担当するなど、部署ごとの役割分担が当たり前だったはずです。
しかし、フリーランスとして独立すると、これらの仕事は自力で担当しなければなりません。
お金をかければ、税理士やオンラインアシスタントなどに仕事を丸投げすることもできますが、駆け出しのフリーランスにとってそんな余裕はないでしょう。
会社員時代から、経費精算のため領収書を整理することに苦手意識を感じていた人は、本当にフリーランスが向いているかどうか自問自答する時間を設けるべきです。
社会的信用を積み上げる必要がある
フリーランスとして独立すると、会社員時代に比べて、一時的に社会的信用が低くなります。
会社員時代にクレジットカードを作ったことがない人の場合、審査が通らないおそれもあります。
独立後は、安定して仕事を続け、少しずつ信用を積み重ねることにより、一から社会的信用を積み上げなければなりません。
フリーランスのシステムエンジニア必須スキル
技術的な部分において、成果物を問題なく納品できるスキルが求められるのはもちろんですが、フリーランスにはそれ以外にも求められるスキルが存在します。
以下、主なスキルをまとめました。
適応力と分析力
フリーランスは、良くも悪くも職場環境・人間関係が変わりやすいため、どのような状況においても柔軟に適応できるような適応力が求められます。
また、様々なクライアントのニーズに対応できるようにするためには、世の中のニーズをキャッチアップする分析力も必要です。
体調管理
フリーランスは、体調を崩して働けなくなると収入が減りますし、仕事を入れすぎると休みのとり方が分からなくなります。
業務進捗を見ながら自己管理も同時に行い、仕事とプライベートのバランスを意識して働くことが大切です。
コミュニケーション能力
すべてのやり取りがチャットで完結する場合を除き、フリーランスはクライアントと接する機会が多くなります。
敬語の使い方・名刺交換など、第一印象を良くするビジネスマナーや、課題を適切にヒアリングして提案できるコミュニケーション能力は、独立前にセミナー等に参加して知識を仕入れておきましょう。
向上心
スキルというよりはスタンスに近い部分もありますが、フリーランスという実力主義の世界では「今よりもっと良くなろう」とする向上心が求められます。
思考が現状維持になりがちな人は、フリーランスには向いていないかもしれません。
まとめ
日本において、システムエンジニアの仕事は需要が高いことから、自社でエンジニアを確保できない企業がフリーランスを頼るケースは珍しくありません。
メリット・デメリットを比較検討し、フリーランスとして働いた方が自分の未来は明るいと感じたら、まずは副業として「自分で仕事をとる」経験を積んでみてはいかがでしょうか。