2023年07月28日
起業ノウハウ
事業を始める前に確認!起業に向いている人・向いていない人の特徴
起業・経営に役立つ知識
これから事業をスタートさせるにあたり、具体的な起業ノウハウを勉強しようと考えている人は多いかもしれません。
しかし、その前に確認しておきたいのは、そもそも「自分が起業に向いているのかどうか」についてです。
せっかく起業したのに、心身の負担が大きくなってしまうと、成功どころか長期にわたり体調を崩してしまうおそれもあります。
この記事では、これから事業を始めようと考えている人向けに、起業に向いている人・向いていない人の特徴についてご紹介します。
起業に向いている人の特徴
どんな事業を始めるにせよ、起業に適した考え方・心の構え方ができていないと、事業の発展は難しいでしょう。
以下、起業に向いている人の特徴について、主なものをご紹介します。
動機が具体的である
起業とは、他者(組織)の意思ではなく、自分の意思・能力で社会に貢献すると決断することです。
「現在の職場に不満がある」・「自分の自由な時間を増やしたい」などといった単純な動機だと、起業こそできたとしても、その後もモチベーションを保つのは難しいでしょう。
逆に「これができなかったら生きている意味はない」と思えるほど、具体的かつ切実な動機で起業している場合、成功の確率は高まります。
課題への向き合い方がポジティブ
過剰な自信を持つことは、かえってリスクにつながりますが、適度に前向きな考え方は起業後の取り組みにもポジティブな影響をもたらすでしょう。
まず行動して、その結果をもとに改善し、良い結果につなげていくサイクルが構築できれば、事業もスムーズに進むはずです。
難しい課題に遭遇した時も、できない理由を並べるのではなく、現状において「どうすればできるか」を考え続けられる人が起業に向いています。
なぜなら、初めて取り組むことに失敗するのは当たり前であり、そこからどうやって体制を立て直すかが起業のプロセスにおいて重要だからです。
「覚悟」を持てる
事業を軌道に乗せるまでは、誰しも様々な不安にさいなまれるものです。
明確な根拠を持って事業を立ち上げたとしても、社会に受け入れられるかどうかについては、100%の保証があるわけではありません。
最悪の場合を想定して、その状況でも再起をかけられるという「覚悟」を持つことが、不安に立ち向かうためには必要です。
起業後に、何らかの理由で事業をたたんだ後のことを考えられる人は、起業に向いたメンタリティの持ち主です。
転んでもタダでは起きない
人間は誰でも失敗するものですが、仮に従業員が仕事でミスをしても、上司や同僚・会社のサポートが期待できます。
しかし、自分が事業を立ち上げた場合、基本的に失敗はすべて自分に返ってきます。
失敗した事実を自分事として受け止め、次に活かそうとする意識があれば、少なくとも同じような失敗はせずに済むでしょう。
転んでもただでは起きないバイタリティが、事業を軌道に乗せる上ではとても重要です。
「ひとりでも」できる
従業員を雇用して、事業を拡大していくと、自分が社会に貢献しているという意識がより強まるでしょう。
しかし、従業員と事業者のメンタリティは異なるため、それぞれの意見に相違が生まれれば、従業員は離れていきます。
最悪の場合、たとえ一人になったとしても事業を完遂しようとする気概が、事業者には求められます。
起業に向いていない人の特徴
起業する際は、非常に大きなエネルギーを要するため、自分と協力者の存在をどれだけ信じられるかがカギになります。
以下のような特徴を自覚している人は、本当に自分が起業に向いているのか、今一度考え直した方が賢明です。
人のせいにしがち
事業は、他者があってこそ成立するものですが、その動きを自分でコントロールすることはできません。
新型コロナウイルスに代表されるパンデミックや、国際情勢の変化など、環境の変化によって事業の成長が妨げられることも珍しくありません。
そのような状況下において、自分がコントロールできないことに文句や愚痴を言っても、問題は解決しません。
自社の人間関係や体制にさえ文句を言うような人が、起業に向いているかどうかは、言わずとも知れたことでしょう。
他者を頼れない人
起業家として成長するためには、自分が得意なことは自分が担当しつつも、苦手なことを人に任せる勇気も必要です。
何でも自分でやらないと納得できない・必要な知識はすべて自分が勉強して身につけたいと考える人は、事業を成長させるスピードが遅くなってしまうおそれがあります。
もちろん、事業を円滑に進める上で必要な知識や、人を雇うために必要な資金に関しては、自力で集めなければなりません。
しかし、安定経営を実現するためには、他者の力が必要なタイミングが必ず訪れるものと考えてよいでしょう。
お金にルーズな人
営業力や提案力が優秀であっても、入ってくるお金と出ていくお金の管理がずさんな人は、資金を効率的に運用できません。
毎月の収支を正しく記録できなければ、現在自分がどのくらいのお金を持っているのかイメージできず、どんぶり勘定で経営が進んでいくおそれがあります。
事業が行き詰まり、万一の状況を迎えた際、残っているのが借金だけでは笑うに笑えません。
経理に苦手意識があったとしても、簿記・会計の基本的な部分は勉強しておきたいところです。
まとめ
起業の向き・不向きは、それだけで起業をあきらめる理由にはなりませんし、普段の仕事や生活の中で改善できることも数多く存在します。
自分が起業したいと思ったら、向いている要素・向いていない要素がどのくらいあるのか、自力で改善できそうなことはあるのか、一度検討してみるのがよいでしょう。
現代においては、Webサービス等を活用して、自分の手持ちのお金だけで起業することもできます。
ビジネスが上手くいくかどうか、まずは小さく始めて、自分の向き不向きを確かめてみることをおすすめします。