2023年07月20日
クラウドファンディング
初めてのクラウドファンディング!失敗しないための3つのコツクラウドファンディングってどんな仕組み?【起業ノウハウ】
起業・経営に役立つ知識
クラウドファンディングはインタネット上のプラットフォーム(運営会社)を介して、不特定多数の人たちから支援を募る仕組みです。その中でも「返礼品(リターン)」を必ず返す”購入型”が一般的に言われるクラウドファンディングとなります。
本記事ではこれからクラウドファンディングを利用してみようかなと考えている方向けに、失敗しないための3つのコツをお伝えします。
その1:プラットフォーム(運営会社)選びは慎重に
クラウドファンディングを利用してみたいと思った時に、あなたの熱い思いのこもった企画をどこのプラットフォーム(運営会社)に載せるべきかと悩まれるのではないでしょうか。
現在、国内外含め多くのクラウドファンディングのプラットフォーム(運営会社)が存在します。その中で主要な3つプラットフォーム(運営会社)の特徴を解説します。
各社それぞれ特徴や閲覧ユーザー層が異なるため、あなたの商品・サービスに最適なプラットフォーム(運営会社)を選択することが大切です。
READYFOR(レディーフォー)
【特徴】
日本初のクラウドファンディングプラットフォームで、実績および信頼感はトップクラスの会社です。取り扱う企画として、社会貢献活動(ボランティア、医療・介護、障がい者支援、子ども支援、海外支援)を主とするものが多いのが特徴です。また購入型のみならず諸条件を満たした場合”寄付型”での企画も実施可能です。
【手数料】
2つのプランが用意されています。
フルサポートプラン(手数料:17%)
準備から終了まで専任の担当者が伴走して支援してくれるプランです。企画内容はご自身での作成となります。
シンプルプラン(手数料:12%)
担当者によるメールサポート程度は受けられるものの、基本的に全てご自身で準備していくことになります。
【おすすめポイント】
地域や社会に貢献できる活動を自分一人では出来ないかもと諦めそうな人にとって、大きな力添えとなる仲間やサポーターそして資金を募る企画に適しています。
Makuake(マクアケ)
【特徴】
2019年12月に東証マザーズに上場したクラウドファンディングプラットフォームです。
大手IT企業サイバーエージェントグループであり、情報発信力に強みをもっています。Webのみならずテレビや雑誌などメディアや百貨店などとの幅広い繋がりを持っています。
【手数料】
プラン1つのみ 20%
メール等にて担当者が相談・アドバイスを受けることが可能で、企画内容は基本的にご自身で準備していくことになります。
【おすすめポイント】
これまで日本になかった商品・サービスの発表の場として最も効果を発揮します。新しいアイデア・商品を探している人たちが多く閲覧しているため、新商品開発を行い一気に全国に広めたい方にはオススメです。
Campfire(キャンプファイヤー)
【特徴】
ジャンルを問わず色んなアイデアで挑戦できるように複数のサービスが用意されています。
過去にはキングコング西野さんが利用したことでも有名なクラウドファンディングプラットフォームです。
【手数料】
サービスにより異なります。
CAMPFIRE(手数料:17%)
通常のクラウドファンディングのサービスです。基本的にご自身で準備していくことになります。
GoodMorning(手数料:9%)
社会問題と向き合う人のクラウドファンディングとして開設されており、通常の手数料よりも低めに抑えられています。寄付ではないが社会問題解決に取り組みたい方にオススメです。
CAMPFIREコミュニティ(手数料:10%)
クラウドファンディングの進化系としてオンラインサロンを開設できるサービスです。CAMPFIREに用意された決済手段など使うことで簡単にオンラインサロンを開設・運用することできます。
【おすすめポイント】
知名度、利用者数、企画数で最も優れているサイトであるため、より多くの人に目に触れるチャンスがあり、多種多様の企画が持ち込まれます。その反面、多くの企画の中に埋もれてしまう懸念もあるためしっかりと企画内容を練る必要があります。
その2:誰かのためになる企画なのか?
クラウドファンディングでは自分自身の“夢”の実現に向けてチャレンジします。しかし、その夢が自分自身の利益や自己満足だけで終わっている場合、多くが失敗します。
通常のビジネスの成功の裏には『いつかは成し遂げたいミッション』というものが存在します。同様にクラウドファンディングでも、あなたがその思いや夢を実現することで誰かの何かに対する問題解決になることがプロジェクト成功の鍵となります。
あなたの思いや夢を手を抜かず、全力で企画にぶつけていってください。そしてその内容が自分自身の身近な人たちに胸を張って言えるような企画になっているか振り返ってください。成功するクラウドファンディングのプロジェクトには明確な『いつかは成し遂げたいミッション』があるのです。
また購入型の場合は必ず返礼品(リターン)を支援額に応じて返す必要があります。その際にあまりにも経済的価値(物品・サービス)から乖離した支援額を求めすぎないようにしてください。
一律にどの程度がよいかの基準はありませんが、しっかりと思いを伝え、少しずつでも多くの人からの支援を得られるように考える必要があります。
その3:一に準備、二に準備
クラウドファンディングの企画スタート(支援募集開始)時点で勝敗は8割決まっています。
一の準備は前述の企画内容の準備になります。
二の準備として、事前に多くの方に知ってもらうために広報活動が必要です。
クラウドファンディングの掲載サイトは魔法のツールではありません。個々人が地道な準備をして初めて舞台が整います。企画がスタートしてから広報活動しても、次から次へと別の企画が公開されるため、直ぐに多数の中の1企画になってしまいます。
それを阻止するためには、いち早く支援者数、支援金額、目標支援額達成を目指す必要があります。
企画によりますが、目安として初日に支援者50人または支援金額50万円程度は最低限集めると良いでしょう。可能であれば目標支援額達成率100%を初日で達成してください。
そのために企画スタート前に各種SNSのフォロワーを増やす、ブログやnoteで興味関心を示してくれる人を増やす、Webサイトを立ち上げる、チラシを作る、直接既存顧客や知人に告知するなど地道な広報活動が必要です。
クラウドファンディングの企画スタートは例えて言えば新しいラーメン屋さんの開店日のようなものです。
開店時間にいかにお客さまに並んでもらってオープンできるかどうかが大切であることは想像がつくと思います。そしてそのお客さまたちが更に評判を広めてくれることで更なるお客様を呼んでくれます。これと同じことをクラウドファンディングのサイト上でも実現することが最大の秘訣となります。
企画構想から企画開始までおおよそ3〜6ヶ月かけて準備していくことで大きな成果は得られます。是非みなさんもチャレンジのためのチャレンジのクラウドファンディングを活用してみてください。
著者紹介 |
廣門和久(和み経営コンサルティング/合同会社シェアリング代表) 中小企業診断士として創業支援、戦略立案、マーケティング支援、ブランディング支援、クラウドファンディング支援などを活用し、『一緒に九州から世界へ』を目指して伴走型支援を行っています。 現在、夢の実現のために芸術大学の現役大学院生として学んでいます。 |