2024年09月29日

メンター

ビジネスを成功につなげるメンターの見つけ方|失敗を避けるポイントも解説

起業・経営に役立つ知識

 

起業やビジネスの成功においては、事業者にとって適切なアドバイスをしてくれる「メンター」の存在が重要です。
しかし、どのような人が自分にとっての素晴らしいメンターになってくれるのか、心の支えになるメンターをどこで見つければよいのか、具体的な方法が分からないという人も多いはずです。自分にマッチするメンターを見つけるためには、メンターに求める役割を正しく理解した上で、色々な手段を通じてメンターを探すことが大切です。

この記事では、ビジネスを成功につなげるメンターの見つけ方に付いて、メンター選びの失敗を避けるポイントに触れつつ解説します。

 

 

メンターとは

メンター(Mentor)を日本語に訳すと、「信頼できる相談相手」や「よき助言者」といった意味合いになります。ビジネスにおけるメンターは、次のような悩みに対して、客観的な立場から役立つアイデア・知見を提供してくれる存在です。

 

  • 起業に向けた準備が進まない
  • 事業成長が滞っている
  • 顧客獲得がうまくいかない
  • 良いビジネスアイデアが思い浮かばない など

 

また、孤独な事業者の立場に立ち、精神的支柱としてアドバイスを行ってくれるメンターは、事業者のメンタル安定においても重要な役割を担います。
ビジネス・プライベートの悩みを包括的に解決する存在が、メンターだといえるでしょう。

 

 

優秀なメンターに見られる特徴

メンターは、現在プレイヤー・マネージャーとして活躍している人だけが対象になるとは限りません。極端な話、居酒屋で話したおじさんから非常に有益な知見を得られたのなら、そのおじさんはあなたにとって立派なメンターの一人です。

例えば、次のような特徴を備えている人は、優秀なメンターの可能性があります。

 

聞き上手 自分の話をよく聞いた上で、ピンポイントで必要なことを教えてくれる
自分が知りたいことの専門的知識がある 自分がよく知りたいことについて専門的な知識を持っていて、気になっていた疑問を解消できる
自分に興味を持ってくれる 自分と会話することに対して積極的な人であれば、コミュニケーションが円滑に進む
一緒にいて心地いい 気心の知れた友人のような雰囲気を醸し出している

 

基本的に、メンターは取引先や社内の人間とは異なるため、上記の特徴を備えていて、話しているうちに自分の心が落ち着くタイプの人を選ぶことが重要です。

 

 

 

自分に合ったメンターの見つけ方

自分の悩みに合ったメンターを見つけるためには、次のステップを踏んでメンターを探すと効率的です。

 

人間関係を少しずつ広げていく

メンターを探すにあたっては、まず身近な人の中から相談できる人を探すようにすると、そこから新たな人間関係が自然と生まれていきます。
多くの人と会うよりも、まずは「信頼できる人が紹介してくれる人」を頼れるような人間関係を構築しましょう。

 

興味の幅を限定しない

年齢を重ねて経験を積むうちに、いつの間にか自分の興味の幅が限られてくるのは、多くの人が経験していることなのではないでしょうか。
逆に考えれば、新しい経験を積むとそれだけ新しい発見が期待でき、その分人脈が広がり素晴らしいメンターに出会える確率も高まります。

 

メンターになってくれそうな人と本音でコミュニケーションをとる

人間関係が広がっていく中で、自分のメンターになってくれそうな人が見つかったら、次はその人と本音でコミュニケーションできるよう試みましょう。
自分との共通点が見つかり、本音で話ができる関係を築けたら、そこでメンターになって欲しい旨を依頼してみることをおすすめします。

 

必要に応じてプロが集まるサービスを利用する

クラウドソーシングサイト・スキルマーケットサイトでは、様々な分野のプロ人材が軒を連ねています。
相談にあたり料金はかかりますが、その分だけ有益な情報を提供してくれる可能性が高いため、悩みが具体的に定まっている場合は利用してみましょう。

 

 

メンター探しの失敗を避けるポイント

メンターを探す際は、相手に答えを求めるつもりでコミュニケーションをとると、思ったような結果につながらない場合があります。
そもそも、誰にとっても共通不変のアドバイスなどなく、あるとすれば「人はいつか必ず死ぬ」程度のことしか言えないはずです。

ビジネスの世界には、答えが分からない問題がたくさんあり、その答えを考えるからこそビジネスが成立します。
メンターから聞く話は、あくまでも意見の一つとして自分の中で咀嚼するつもりで聞き、最終的に自分が決める覚悟を持つことが大切です。

メンターを探す際は、メンターに絶対の答えを求めないことが、メンター探しの失敗を避けるポイントです。
それを踏まえた上でメンターを探し、しっかりコミュニケーションをとれば、自分なりの答えが見えてくるはずです。

 

 

まとめ

メンターとは、ビジネス上の悩みを相談できる存在であり、同時に精神的な支えとなる存在でもあります。特に優秀なメンターは、聞き上手で専門知識があり、自分に興味を持って接してくれることでしょう。

自分に合ったメンターを見つけるには、人間関係を広げつつ自分の興味の幅を広げ、少しずつ本音でコミュニケーションをとれる関係を築くことが大切です。
必要に応じてプロのサービスを利用することも有効ですが、メンターを探す際は「相手に答えを求める」ことを前提とせず、メンターの話を意見の一つとして受け止め、最終的な決断は自分で行う覚悟を持ちましょう。