2023年01月20日

創業のヒント

YouTuberだけじゃない!動画制作で起業するための方法とは【起業アイデア】

起業・経営に役立つ知識

 

YouTube上で、自分で作った動画作品を公開して収入を得るYouTuberという生き方は、日本でも認知度が高まっています。
自ら情報を発信できるメリットがあることから、個人だけでなく企業アカウントで動画を制作しているケースも増えてきました。

しかし、動画制作で起業をする方法は、必ずしもYouTuber一択というわけではありません。
この記事では、動画制作スキルを起業に活かすための方法として、いくつかの選択肢をご紹介します。

 


 

企業向けの動画制作を請け負う

大物芸能人がYouTubeに参入するなど、動画制作の機会が増えた時代では、動画制作のノウハウを持つ人材は貴重な存在となっています。特に、テレビ業界などで完成されたコンテンツを作る能力がある人材は、YouTubeでも仕事を請け負えるようになっていますし、実質的に1人の芸能人専属という形でマネジメント会社を立ち上げている例もあります。

企業向け案件という形で想定される案件としては、以下のようなものがあげられます。

 

  • ビジネスパーソン向けのウェビナー動画
  • 新卒採用向けの社員インタビュー動画
  • 普段の仕事の裏側を伝えるチャンネル用の動画 など

 

いずれも、作ろうと思えば社員でも動画自体は作るかもしれませんが、視聴者の興味をひく動画に仕上がるかどうかは疑問です。
 
そのような事情から、動画制作のノウハウが豊富なフリーランス・制作会社に動画制作を依頼したいと考えている企業担当者は、一定数存在しています。機械音声を使って雑学等を紹介するなど、生身の出演者が登場しなくても成立するような、新しいタイプの動画を制作するニーズも増えてきています。
 
動画制作の技術があって、クライアントが満足する動画が作れるなら、それで飯を食っていくことも十分考えられます。クラウドソーシング・スキルマーケットサイトに自分の情報を登録して、クライアントをつのり実績を積み重ねていけば、動画制作で安定して収益を得ることも不可能ではありません。
必要な機材・ソフトさえ用意していれば、フリーランスからでも始められるため、比較的起業のハードルは低いでしょう。

 

 

動画の作り方をレクチャーする

誰かの動画を制作するのではなく、自分がこれまで積み重ねてきたノウハウを提供する方法も、起業の選択肢の一つして魅力的です。
 
動画を制作する人は、必ずしも収益を出すことを目的に動画を作るとは限りませんし、NPOなどが社会活動のため動画制作のノウハウを求めているケースもあるでしょう。そういった「動画を自作したいけどノウハウがない」人向けに、動画の作り方をレクチャーするサービスを提供することも、起業の観点からは魅力的な方法です。
というのも、レクチャー動画を制作する場合を除き、基本的には定期的に動画をアップする必要がないので、サービス提供者側としては作業負担が軽くなるメリットがあるからです。
 
地域のカルチャーセンターに出向き、実際に動画制作の流れをレクチャーするなど、動画制作の指導に関するニーズも多様です。
指導するスケジュールを自分で決めることで、企業向けの動画制作と並行して行うなど、副業的な感覚で仕事を受けることもできます。

 

 

SNSを使って情報発信する

Amazonプライムビデオ・Netflixなど、有料コンテンツを定額で見られるサービスは増えてきています。同時に、動画で情報発信する手段も多様化しており、多くのSNSには短時間の動画配信を行う機能が実装されています。
TikTokなど、動画配信が主体のアプリも多数登場しており、ライブ配信のような新しいコミュニケーションの方法も一般的になってきました。
そして、SNSでの動画配信は、YouTubeとは異なるノウハウが求められることから、マーケティングの観点からSNS運用の専門家を求めている企業も少なくありません。
Instagramのように視覚的な情報が重要になるSNSでは、静止画だけでなく動画を投稿することも、アカウントの人気につながります。
こういった、SNS用の動画制作・運用のニーズを満たすことで、YouTube向け動画とは違った顧客層をターゲットにできるようになるでしょう。
 
もちろん、自分でSNSを運用してみて、効果を確かめながら実績を作る方法もあります。
現在YouTube等の動画サイト向けコンテンツ作りのノウハウを持っている場合でも、新しいSNS・流行っているSNSに手を出してみることで、新しいニーズに応えられるかもしれません。
 
 

動画の企画・シナリオ・音楽などを制作する

直接的に動画制作はできなくても、間接的に動画制作に関わって収入を得ることができます。
 
放送作家のような仕事があるように、動画でも企画・シナリオの制作でアイデアが出ず、外注するようなケースは少なくありません。また、オリジナリティの高い動画配信を行うにあたり、著作権対策も含めチャンネル専用のテーマソングを用意したいと考える動画投稿者もいます。
こういった、動画制作に間接的に携わる仕事にも、一定のニーズがあります。

 

動画以外にも、企画やライティング・楽曲制作の分野でWebサービスを提供しているなら、そちらと動画サービスをリンクさせることで、動画とは直接関係ない分野でのニーズを満たすことができます。
提供できるジャンルを複数用意することで、起業後のサービス提供ジャンルに幅を持たせられるでしょう。
 
 

まとめ

動画制作で起業することを考えた際、多くの人はどうしても「出演から制作までを単独で」行うイメージを持ちがちです。しかし、動画制作の「技術」を提供すると考えると、意外と多くのチャンスが転がっていることに気付くでしょう。
また、動画を配信するツール・メディアの知見を増やすことで、企業の様々なニーズに対応できるようになります。
起業する前に、クラウドソーシングで経験を積めば、自分の技術をいくらで売ればよいのか相場観を養うこともできるはずです。