2023年02月01日
ハンドメイド
【起業アイデア】ハンドメイドでの起業〜ビジネスを成立させるために必要なこと〜
起業・経営に役立つ知識
自分が作った洋服や小物を売るハンドメイドの分野は、趣味から始めてビジネスをスタートさせる観点から考えると、理想的な流れの一つと言えるでしょう。ハンドメイド作家向けのECサイトなどが登場していることから、参入障壁も低い傾向にあります。
ただ、やはり起業ということになると、ビジネスを成立させる要素がなければ長続きしないのが現実です。
この記事では、ハンドメイドでの起業について、ビジネスを成功させるために必要な要素をいくつかご紹介します。
「勇気」を出して新しい道を選ぶ
多くのハンドメイド作家の方が、本気でハンドメイド一本でいくと決めるのは、なかなか勇気がいることだったと振り返っています。
SNSやECサイトが登場するまでは、例えば服を販売するなら店舗を持つなどの選択肢しか選べなかったため、なかなか借金をしてまでお店を持とうと思える人は少ないものと推察されます。
現代においてハンドメイドで起業すると決めるためには、どこかのタイミングで副業をスタートさせるなどして、最終的には本業の収入を超えた段階で起業を検討するのがセオリーです。
しかし、場合によってはこれまでの自分の努力を肯定した上で、本業の収入を超えない段階であっても、見切り発車で新しい道を選ぶ勇気も必要です。
貯金をある程度貯めてから起業したとしても、売上が立たなければ結局別の仕事をしなければなりません。
リピーターがつくなど、自分の中で何かチャンスを感じたら、不安を受け入れつつ勇気を出して一歩を踏み出すことが大切です。
「趣味」の感覚をどこかで捨てる
ハンドメイド製品は、人それぞれ個性が出るため、自分が作ったものに愛着が生まれる人は多いでしょう。
しかし、いったん市場にものを出す以上、時には自分と同じような製品を作っていて、しかも自分よりも上手に作れている人に出会うことも珍しくありません。
作品のクオリティに関しては、自分が他の誰よりもシビアに見る意識を持つべきです。
問題または不足がある点に関しては、できるだけ次回の製作では改善できるよう、技術の向上に努めましょう。
商品紹介画像の質次第で、売れるか売れないかが変わることも多いため、画像の撮影にも気を配ることが大切です。
品質という観点から差を付けるのが難しいのであれば、オリジナリティや希少性を前面に出すなど、他の人があまり手を付けていないジャンルに注力するのも一手です。
「自分が作りたいものだけを売る」というスタンスでも、ハンドメイドのジャンルは成立しますが、趣味の感覚ではライバルに差を付けるのは難しいでしょう。
「利益」を意識して活動する
ハンドメイド作品をプロとして作る場合、製造原価や労働時間だけを意識するだけでは足らず、自分の作品のブランディングも考慮しながら、常に利益を意識して売上を計算することが大切です。
他の人の作品と比較して「この作品であれば自分の方が売れるはずだ」という感覚が生まれたのであれば、自分の中で「ここまでは絶対に値下げしない」といったように、自分なりに適正価格を決めて販売しましょう。
逆に、今の自分にとって手が届かない存在の商品に関しては、どこが足りないのかを分析した上で、値段に反映させるようにします。
ただ「売れないから安くしてしまおう」と考えてしまうと、結局その作品はその他大勢の中に埋もれてしまうので、結果として売れ残ってしまうことも十分想定されるケースです。
販売するECサイトの質も重要で、他の人が安い価格で売っていると、どうしても値段を上げにくくなります。
ハンドメイド作品を作り、世に送り出す際のハードルは下がりましたが、その一方で他の人と違う個性を打ち出さなければ、利益に反映させることはできないのです。
「継続」できる体制を整える
ハンドメイドに限らず、どんな仕事・作業にも言えることですが、何かを継続して行うことは意外と大変なことです。会社員生活の合間にハンドメイドの副業を始めた場合は、どうしても身体が動かない日に遭遇することもあるでしょう。
人間の脳は、まず行動に着手することで、その行動を本格的にスタートさせるスイッチが入るようにできています。よって、本格的に起業するまでの間に、働くクセを自分が身につけておきたいところです。
しかし、矛盾するようですが、起業すると今度は「休み方が分からない」現象に遭遇するはずです。
個人事業主という立場で起業すると、自分が働かなければ収入につながらないため、ついつい仕事を続けて休めなくなる悪循環が発生することがあります。当然、そのような状況が続くと、心身に不調をきたすおそれがあります。
仕事を途中まで進めてから休みを取るなどして、休み明けに仕事に取り組みやすい状態を残してから、しっかり心身を休める時間を取りましょう。
まとめ
どんなジャンルであっても、起業は自分の人生を変える大きなターニングポイントです。まして、自分が好きなことで起業するとなれば、絶対に失敗したくないと考える人は多いでしょう。
ハンドメイド分野でビジネスを成功させるためには、工業的なモノの売り方ではなく、自分が作ったことでどんな付加価値を生んでいるのかを意識することが大切です。
ライバルの商品と比較して「絶対に負けない」部分を作ることで、自信を持って値付けできるようになれば、利益を出して事業を継続させられるはずです。