2023年03月01日

ブログ/ライティング

個人ブログはオワコン?文章を書いて稼ぐ生き方は決して廃れない【起業アイデア】

起業・経営に役立つ知識

 

地方での起業を検討するにあたり、情報発信の手段や副収入確保のため、個人でブログサービスを利用しようと考える人は多く見られます。
しかし、SNSが発達している状況において、個人ブログはすでにオワコン(終わったコンテンツ)だと認識している人も少なくありません。実際のところ、文章による意思疎通は人類が古来から継続してきた営みのため、ブログもまたそうかんたんに廃れることはありません。
この記事では、個人ブログがオワコンと言われる理由と、個人ブログの可能性について解説します。

 


 

個人ブログがオワコンと言われる理由

個人ブログが、一般的にオワコンと言われるのには、相応の理由があることは事実です。
以下、具体的な理由をいくつかご紹介します。

 

個人ブログで収入を得ている人は数パーセントの世界

個人ブログを運営し、自ら積極的に記事を執筆する理由は人それぞれですが、ブログとして収益を得る主な方法は「アフィリエイト」です。
アフィリエイトとは、インターネットを利用した広告プログラムの一種であり、日本語で成果報酬型広告とも呼ばれます。

 

基本的な収入確保の流れは、ブログ内で商品やサービスを紹介する記事を書いて、そのURLのリンクを併記し、記事を読んで興味を持った読者を、そのリンクから販売や会員登録などに導くことです。リンク経由で商品の購入やサービスの契約に至った場合、ブログの運営者には紹介料が支払われる流れです。

しかし、多くのインターネットユーザーが、すでにアフィリエイトのカラクリに気付いていることから、すぐにリンクを経由して商品購入等に至るケースが少なくなってきました。
一生懸命努力しても、10万円以上の収入を得られるブロガーは、わずか数パーセントしかいないという調査結果もあります。

ブログを収益化することを目的に情報発信するのは、かなり難易度が高いと言わざるを得ないのです。

 

他のメディアの影響力が強くなった

YouTube・Twitter・Instagramなど、動画配信サービスやSNSは多くのユーザーが利用しています。
企業がSNSの公式アカウントを運営するケースも増えてきており、ネットビジネスの主流はSNSに移るだろうと見る向きもあります。また、テキストと比較すると動画や画像は分かりやすいですし、視覚的に楽しませるための工夫もしやすい傾向にあります。
テキストの情報は、どうしても読み手の想像力に頼らざるを得ない部分があるため、その点ではSNSに比べて不利な部分は否めません。物販ビジネスを行う場合、長文を読ませるよりも写真や動画で訴求した方が、具体的な使用イメージを想起させやすいでしょう。
こういった事情から、新しいメディアへの期待感が強まり、ユーザーもそちらを優先して利用するようになってきています。

 

SEO対策などの専門的施策が必要

ブログの文章は、誰かに読んでもらうことで、訴求・共感を実現します。つまり、Googleなどの検索エンジンに「この文章は読む価値がある」と認めてもらえないと、そもそも顧客などに文章を読んでもらう機会さえ得られないのです。

具体的には、SEO対策と呼ばれる、検索エンジンに評価されやすい書き方を意識して文章をまとめる必要があります。

しかし、もともとそれほど文章が上手くない人や、SEOについて理解のない人にとっては、定期的なブログ記事の執筆が苦行に感じられることでしょう。

 


 
 

起業においてブログは今でも「武器」になる

このように、デメリットが取りざたされることが多いブログですが、ビジネスで活用する場合は今なおメリットが大きいのも事実です。以下、具体的なメリットをいくつかご紹介します。

 

読者に結論を素早く説明できる

ブログの大きな利点は、結論を素早く提供し、その後詳細を伝えられることです。
発信する文字数が限られるTwitterなど、自分の伝えたいことが制限されるSNSや、動画を一通り見ないと結論が分からない動画コンテンツは、時にユーザーにストレスを与えます。

しかし、ブログは文章構成を自分で考えることができるため、先に結論を伝えた後で、その理由を詳しく説明すれば、読者の納得度向上とストレス低減が期待できます。
特に、商品のオリジナリティが強かったり、複雑な構造または成分になっている商品の説明が必要だったりする場合は、テキストの力が活きてきます。

 

SNSと組み合わせて商品・サービスの訴求ができる

SNSは、それ単体でのマーケティングも可能ですが、ブログと組み合わせることでより効果を発揮します。
例えば、ユーザーに興味を持ってもらう段階では拡散力の強いTwitterを使い、そこからブログ記事に誘導するイメージです。ファッション・美容系のトレンドについて解説するなら、画像や動画をアップしやすいInstagramとの連携が役立ちます。
このように、ブログだけを利用しようとせず、複数の手段を組み合わせて宣伝に利用すると、情報発信がしやすいでしょう。

 

ブログを自分の「名刺」にする

地方で起業を検討する場合、クラウドソーシングを使うなどして、ライターとして働くことを視野に入れている人も多いかもしれません。
その際、何の実績もない人には、なかなか企業も個人も仕事を依頼してくれません。

そこで、ブログを自分の名刺代わりにすることで、興味を持ってもらう方法があります。
具体的には、自分の得意分野や興味のある分野について、記事を執筆してポートフォリオにするのです。文章を読んでみて、文体等に興味を持ってくれた人がいれば、そこから新しい仕事がスタートする可能性は十分あります。
ブログを使って稼ぐのではなく、ブログを自分のスキルの宣伝材料にすると考えると、可能性は大きく広がります。

 
 

 

まとめ

個人ブログを利用して稼ぐ方法は、アフィリエイト以外にも多様化しており、自分がどういう方面で稼ごうと考えるかによって利用方法が変わってきます。
よって、決して単純にオワコンと判断できるものではなく、その価値を十二分に活かせるかどうかは使い方次第と言えるでしょう。