2023年11月10日

オンライン講座・セミナー

オンライン講座の始め方|立ち上げ準備から集客までの流れを解説

起業・経営に役立つ知識

 

オンライン講座とは、インターネットを通じて開催される講座のことで、主にスマートフォン・PCなどの端末を使って開講・受講します。新型コロナ禍では、多くの人が外に出られない中で生活のオンライン化が進み、趣味や習い事・自己啓発等の様々な分野でオンライン講座が認知されるようになりました。

オンライン講座は、最低限必要な機材さえ揃えられれば、場所や時間に関係なく始められます。
この記事では、オンライン講座を開設するにあたって知っておきたい、立ち上げ準備から集客までの流れについて解説します。

 

 


オンライン講座をスタートさせる前にやっておきたいこと

オンライン講座をスムーズに開業するためには、事前に知っておきたいことがいくつか存在します。
以下、開業前に押さえておきたいポイントをご紹介します。

 

 

オンライン講座の種類を知る

オンライン講座は、インターネット環境さえあれば、誰でも開講・受講できるのが魅力です。
しかし、リアルタイムにやり取りをするのか、あらかじめ録画した動画を使うのかによって、受講者のタイプ・ニーズも変わってきます。

リアルタイムでやり取りする講座タイプは「同期型」に分類され、講師・受講者の双方がインターネット通信を行います。
音声・チャット等でやり取りするため、受講者には通常の講座と同じように質問・相談ができるメリットがある反面、通信状況が悪いと画面・声が途切れるおそれがあります。

 

これに対して、あらかじめ録画した動画を使う講座タイプは「オンデマンド型」に分類され、受講者は事前に講師が作成した動画をインターネット上で視聴する形になります。
リアルタイムでのやり取りができない点で同期型と異なりますが、受講者にとってメリットもあり、分からないところまで動画を巻き戻したり、同じ内容を何度も見返したりすることができます。

 

オンライン講座の目的を考える

オンライン講座は、講師または受講者だけが納得する目的では成立しません。
講座を始めるにあたって、講師は「受講者の成功が講師の成功である」という点を理解しておかなければなりません。

そして、受講者が講座を受講する目的も様々であり、例えばWebデザインを学びたい人の場合、自分のサイトを作ってみたいという人もいれば、IT業界への転職を目指している人もいます。
受講者のニーズに応じて、教えるべき内容も変わってきますから、受講者の目的に応じた教材の開発・講座のカリキュラムを考えることが大切です。

 

 

 

 

プラットフォーム・ツールを検討する

オンデマンド型のオンライン講座では、動画を投稿して受講者に視聴してもらえるよう、何らかのプラットフォームを活用した方が効率的です。
入退場履歴・チャット履歴などが管理できるサービスもありますから、今後の改善に役立つ情報を集められるようなプラットフォームを選びましょう。

 

同期型の場合は、あえてオンライン講座向けプラットフォームに特化せず、SNSの動画配信機能を活用するという方法もあります。
SNSの中には、決済機能との連携が可能なものもありますから、自分に合った配信の仕方を検討することをおすすめします。

 

 

オンライン講座の立ち上げ・集客について

どの種類の・どんな講座をスタートさせるのかイメージが湧いたら、次は立ち上げ方を学びましょう。
以下、講座の構成、必要な機材・システム、集客方法について解説します。

 

講座の構成について

オンライン講座を立ち上げる際は、その講座の構成を入念に考えましょう。
特に、取り扱うテーマは1つに絞り、専門性・ニッチ度を高めた方がライバルも少なくなります。

オンライン講座における理想的な講座の構成は、講座初回から最終回までの受講者の状態が明確になっている構成です。
講座に参加する人が目的に対してどのくらい距離があるのか、最終回でどこまで距離を縮めているのか(あるいは目標を達成しているのか)を想定しながら、構成を練っていきましょう。

 

必要な機材・システム等について

受講生とオンラインでやり取りをすることを考えると、最低限インターネット環境と、スマートフォン・PC・タブレットなどの媒体が必要になるでしょう。
その上で、Webカメラやヘッドセットなど、コミュニケーションが円滑になるような機材を用意しておくとスムーズです。

また、受講者の決済をスムーズにするためには、予約・決済システムの導入が不可欠です。

オンライン講座向けのプラットフォームを利用すれば、自力でシステムを構築する手間が省けますから、積極的に活用しましょう。

必要に応じて、服装や照明なども工夫すると、講師の印象アップにつながります。
話が脱線してしまうことが多かったり、途中で何を離せばよいのか分からなくなったりする場合は、台本を用意しておくのもよいでしょう。

 

集客について

講座を受講してくれる人を集めるためには、自分がこれから開催する講座を宣伝しなければなりません。
集客の選択肢はいくつか存在しますが、オンラインの場合はSNS・メルマガといった、不特定多数に講座の案内ができるツールを選ぶのがよいでしょう。

SNSの場合、動画を配信する機能・ライブ機能が付いているものもありますから、コミュニケーションの延長としてフォロワー向けに講座を開催する選択肢もあります。
Google広告を使う場合は、セミナー宣伝用のLPを作成できると、より多くの人に講座を訴求できます。

 

 

まとめ

オンライン講座は、動画配信やオンラインでのやり取りが中心になるため、立ち上げのハードルが比較的低い傾向にあります。
その分、講座の内容を作り込まなければ、ライバルに勝つのは難しいでしょう。

人気講師になるためには、講師として受講者に何を提供できるのか考えながら、事前準備に時間をかける必要があります。
オンライン講座をビジネスとして継続する場合、より受講者にとって価値のある時間になるよう、講座の内容をブラッシュしていくことが大切です。