2024年09月09日

VSIDEの開業支援

【開業インタビュー】VSIDEを活用し、姉妹でパティスリーを開業:patesserie HIMARI CoCo de トメテッサネ 大山さん、松本さん

起業・経営に役立つ知識、特集・イベント

 

VSIDEを活用して開業された方のインタビューシリーズ。今回は大潟町でパティスリー「patesserie HIMARI CoCo de トメテッサネ」を開業した姉妹を紹介します。1人は妹でオーナー兼パティシエの大山日万梨さん、もう1人は姉で接客担当の松本奈乃茄さんです。

温かい雰囲気のお店を目指し、こだわりのケーキを提供する彼女たち。VSIDEのサポートで事業計画や融資手続きもスムーズに進め、地域の人気店となりました。今回は、彼女たちの起業の経緯やVSIDEの魅力について伺いました。

 

 

 

お2人の事業について教えてください。

 

大山日万梨(以下大山):
大潟町でパティシエのわたしと姉の2人でパティスリーを経営しています。できる限り多くの人に足を止めて欲しいという願いを込め、店名に「CoCo de トメテッサネ」と外国語風の長崎弁を付けています。CoCoちゃんというキャラクターも作りました。陽だまりのような温かいケーキ屋さんを作りたいという思いがあり、店内は暖かな黄色のインテリアにしています。来てくださったお客様に温かい気持ちになってもらえたらと思っています。

看板商品は「ASAHI」と「YUUHI」というケーキです。ASAHIは太陽をイメージしたトロピカルで爽やかな甘さのあるケーキで、YUUHIは夕日をイメージた赤ワインやベリーのムースが入った少し大人なケーキです。ASAHIは開店から14時まで、YUUHIは14時からの販売にしています。オープン当初から人気で、これを目当てに来てくださるお客様もいらっしゃいます。最近はイートインも始め、パフェやアサイーボウルなども提供しています。

 

開業の経緯について教えてください。

 

大山:
短大の製菓学科で学んでいた時に、いつかはお店を持ちたいと考えていました。短大卒業後は3年間ホテルでパティシエとして働き、その後、佐世保市内のケーキ屋店で3か月間働きました。実際にお店を出そうと動き出したのはケーキ屋を退職した昨年(2024年)の5月からです。

 

オーナー兼パティシエの大山日万梨さん

 

 

開業するために退職したのですか?

 

実は体調を崩してしまい退職したんです。当時とても辛い状況でパティシエをやめようかとも考えました。ほかの仕事も少し考えたのですが、やはりパティシエを続けていきたいと思い直しました。すると姉が「だったら自分のお店を始めたら?わたしもサポートするよ」と背中を押してくれたのです。そこで2人でお店を出すことを決めました。

 

VSIDEをいつ、どのように知ったのですか?

 

松本奈乃茄(以下松本):

起業のための融資や補助金があるだろうと考え、インターネットで調べていた時に見つけたのがVSIDEでした。調べていく中で、佐世保市には認定特定支援制度という金利を安くできる制度があるのを知り、まずは融資について教えてもらおうとVSIDEを訪れました。

そこで、産業コーディネーターの山浦さんにお会いし「起業したい」と相談したところ、起業の仕方や融資の受け方など丁寧に教えていただきました。相談をする中で、自分たちだけで開業の準備は大変だと判断し、サポートをお願いすることにしました。専門家にいろいろ聞いて着実に進めていこうと思ったからです。

 

開業まではどのようなサポートがありましたか?

 

松本:

開業に必要な事務的なことはほとんどやっていただいたと言っても過言ではありません。

「まずは事業計画を立てよう」とアドバイスがあり、山浦さんが準備したフォームに必要事項を入力し提出しました。それをきれいにまとめてくれ、あっという間に事業計画書が完成しました。補助金申請の書類も山浦さんに作っていただきましたし、物件も、お店として適した場所であるかアドバイスをもらいながら決めています。

VSIDEには10回以上訪れ、わからないことがあったらすぐ連絡して「どうしたらいいですか?」と相談しました。訪問、LINE、電話などあわせると30回以上はやりとりしたと思います。

補助金の申請もすべて通りました。もっとややこしいものだと思っていましたが、思いのほか申請は簡単でした。補助金を受けた後の面倒な報告もないので気軽に使えると思います。VSIDEが申請のサポートもしてくれるのでいろいろな方に活用してほしいと思いました。

 

姉で接客担当の松本奈乃茄さん

 

 

 

 

メニューや価格設定についてはどのように決めたのですか?

 

大山:
収支計算なども山浦さんが考えてくださり、そこから客単価、商品の価格設定、メニューの選定などを2人で研究し決めていきました。

開店前は、地域のケーキ屋を徹底的に調べました。お店が発信する情報だけでなく、SNSや口コミなどもチェックしています。もちろん直接ケーキ屋巡りもしました。どれくらいの価格帯で売っているのか、客層や、客単価などケーキを選ぶふりをして1時間近くショーケースをまじまじと見ていましたね(笑)。

市内でもエリアによっては客単価が違うという事実も他業種の方から聞き参考にしました。今でも長崎市などあちこち巡ってケーキの研究を続けています。

 

松本:

こうやって商品の研究に集中できたのも山浦さんがサポートしてくれたおかげです。商品開発でいっぱいいっぱいだったのをわかってくださっていたので、本当に助かりました。

 

VSIDEを利用するメリットは?

 

大山:

1つ挙げるとするなら、特定支援を受けられる点です。VSIDEに4回以上通うと市から証明書を発行してもらえます。この証明書を利用すると、融資などでさまざまな優遇措置が受けられます。おかげで融資の金利も0.7%から0.5%になりました。(認定特定創業支援についてはこちら

 

これからやりたいことはありますか?

 

大山:
より多くの方に足を止めてもらいたいというのが今一番思うことです。看板商品のASAHIとYUUHIをさらに広めていきたいですね。

松本:多くの人にお店のことを知ってもらうため知識を身に付けていきたい。写真撮影のスキルや焼き菓子のラッピングの改善、集客のための知識を付けていきたいです。お店を大きくして、ゆくゆくは2号店を出したいですね。

 

開業を考えている人に一言お願いします。

 

大山:
お店を始めたい人は、ぜひVSIDEを利用していただきたい。わたしもVSIDEを訪れたことで加速度的に夢が実現できました。勇気の一歩を踏み出して夢を叶えてもらいたいですね。

 

松本:
とにかくVSIDEを利用してください。2人だけではこんなに早く開業できなかったと思います。わからないことはすぐに聞けたし、手続きや書類作成などサポートがあったので、とてもスムーズに進みました。開業したいと考えている全ての人にお薦めしたいです。実はもう2人の友人にお薦めしています(笑)

 


 

 

patesserie HIMARI CoCo de トメテッサネ

〒858-0926 佐世保市大潟町58‐6
電話:070-2236-7316
営業時間:11:00〜18:00(イートイン 12:00~17:00)
定休日:月、火、不定休あり
インスタグラム https://www.instagram.com/patisserie_himari/

 


 

【VSIDEの支援内容】

  • 事業計画書作成
  • 創業融資
  • 補助金申請(小規模事業者持続化補助金、佐世保市デジタル化支援事業補助金)
  • 運転資金融資

 

 

支援をしたVSIDE 山浦より一言
大山さんは、一流のホテルや洋菓子店で経験を積んできた実績があり、まだ若いながら確かな技術と知識を持っています。
2023年5月から同12月の創業まで、VSIDEに小まめに何度も通われました。創業にむけ、ワクワクした様子で楽しそうに話されていたお2人がとても印象的でした。お2人とも向上心、創作意欲があり、常に先を見ておられます。姉が妹を支えることで商品開発、製造に集中でき、同店の商品力、クオリティの高さが実現しています。認知が高まり多くの人に知ってもらうことで、地域にとってなくてはならないケーキ屋になることは間違いないでしょう。愛される人柄と商品の品質で、名店となることを期待しています。

 

 

 

 

VSIDEでは事業計画の立案から融資の相談まで、きめ細かいサポートを提供しています。プランニングのステップごとに専門家からアドバイスを受けられるだけでなく、銀行との交渉でも積極的にサポートますので安心して事業を始められます。
開業を検討している佐世保の方はぜひVSIDEにお問い合わせください。