2022年11月29日

創業のヒント

Webサービスで起業するための最短ステップ|注意点も合わせて解説【起業ノウハウ】

起業・経営に役立つ知識

 

これから起業しようとする場合、できるだけ初期投資やランニングコストを少なくして、起業失敗のリスクを避ける努力をする必要があります。
しかし、リスクばかりを考えていると、なかなか新しい一歩を踏み出すのは難しいでしょう。

そこでおすすめしたいのが、数ある起業ジャンルの中でも比較的リスクが低いとされる「Webサービス」のジャンルで起業することです。
この記事では、Webサービスで起業する際の最短ステップについて、実際に起業する際の注意点も含めて解説します。

 


 

どんなWebサービスを提供したいのかイメージしよう

一口にWebサービスといっても様々な種類があり、地域によってニーズも異なります。
Webサービスは、全国各地の人に商品を提供できるという利点がある反面、ターゲットを広げ過ぎると大手に負けてしまう可能性が高くなります。

よって、ざっくりと「ECサイトを使って自分の作ったハンドメイド作品を売りたい」とか、何となく「地元で獲れた野菜を売りたい」と考えるだけでは、具体的な行動にはなかなか結び付きません。
Webサービスの提供により起業したいなら、自分がどんなWebサービスを提供したいのか、具体的に考えていきましょう。

 

起業にあたり大切な考え方の一つに、自分の周辺で起こった出来事も含めて、社会に対して抱く「問題意識」があげられます。
例えば、大手のサービスに感じている不満であったり、働き方の自由度のなさだったり、普段仕事・生活をしていく上で障害になっているものを解消する目的で起業をするイメージです。

 

日本のみならず海外にも進出したフリマアプリ「メルカリ」は、創業者の山田進太郎氏が世界一周の旅をする中で抱いた「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」という問題意識から生まれました。
自分だけの問題意識を持って起業することにより、提供するWebサービスに説得力を持たせることができますから、まずは漠然としたサービス像を「問題意識」として具体的に落とし込んでいきましょう。
 
 

Webサービスでの起業をスタートする最短ステップ

実際にWebサービスでの起業を進める際は、いきなりWebサービスの構築を目指すのではなく、小さくステップを踏みながら進めていきましょう。
具体的には、以下の流れで起業までのタスクをこなしていきます。

 

  1. アイデアのジャンルを決める
  2. 売上・利益を出す仕組みを考える
  3. 仕事をする人数を決める
  4. 試作品(ベータ版)を稼働させてみる
  5. フィードバックを集めてブラッシュアップする

 

以下、それぞれのステップで何をすべきかご紹介します。

 

アイデアのジャンルを決める

Webサービスには複数のジャンルがあり、自分が起業するにあたり「どの方向性でいくか」を考えるのは非常に大切なことです。
例えば、マッチングサービスを提供する場合を例にとると、

 

    • 企業と個人をマッチングするのか
    • 個人と情報をマッチングするのか
    • 男性と女性をマッチングするのか

 

など、複数のジャンルが考えられます。

自分がマッチングサービスを製作できる技術があったとしても、誰をターゲットにするのかによって、解決すべき課題が変わってきます。
どこに目を向けてサービスを提供するのか、まずはアイデアの核を決めましょう。

 

売上・利益を出す仕組みを考える

Webサービスは、提供する内容によっては、在庫も初期投資も不要でビジネスをスタートさせられます。そのため、最初のうちは儲け度外視で仕事を進めようと考える人もいるかもしれません。

しかし、どんなビジネスでも「どこで売上を立て、どこで利益を残すか」を考えなければ、ビジネスは長続きしません。
逆に言えば、売上と利益が出せる仕組みさえ自分のビジネスにあるなら、プラットフォームは外注でもよいのです。

一例として、スキルマーケット「ココナラ」では、たくさんの個人がココナラの決済システムを使ってスキルを提供しています。
ココナラは定期的に広告を打つため、自前で広告を出さなくてもよいメリットもあります。
 

仕事をする人数を決める

Webサービスは、運用規模が大きくなると一人で作業するのが難しくなりますが、それまでの間は一人で(個人事業主として)稼働させることもできます。
仲間を見つける場合、その仲間の熱意が十分かどうか・時に給料が支払えなくても問題ないかなど、気になる点を確認してから招き入れないと、せっかく起業したのに仲間が離れてしまうリスクがあります。

逆に、一人で仕事をすると決めたら、意思疎通等の面で障害が発生する可能性は低いものの、事業の規模は頭打ちになるはずです。
スタートの段階で、組織をどこまで大きくしたいのか考えた上で、一緒に働いてくれる人の数を決めましょう。

 

試作品(ベータ版)を稼働させてみる

Webサービスは、いきなり完成品をローンチするのではなく、試作品(ベータ版)の運用から始めましょう。ベータ版の運用により、開発時には気付けなかったバグを見つけたり、サービスの不足点を洗い出したりしやすいからです。

特に、一人で開発を行っている場合は、バグをチェックする意味で重要です。少人数で構築したWebサービスを着実に成長させるためには、第三者の目を借りることが大切です。
 

フィードバックを集めてブラッシュアップする

Webサービスは、あくまでもサービスを利用してもらって売上を立てるためのものですから、いつまでもベータ版のままではいけません。
ベータ版の運用から時間が経過して、十分なフィードバックが集まったら、Webサービスをブラッシュアップしていきます。そこで、当面の課題が一通り解決したら、正式にサービスをリリースします。
その後も、フィードバックは継続して集め、ユーザーにとって使いやすいサービスの提供につとめましょう。
 
 

まとめ

Webサービスは、比較的参入障壁が低い一方で、きちんと将来のことを見据えてサービスをリリースしないと、後々になって自分の首を絞めるリスクがあります。
【アイデア→仕組みづくり→人数集め→試作→リリース】の流れを踏んで、着実に自分のWebサービスを成長させていきましょう。