2022年12月26日

クラウドソーシング

【起業ノウハウ】地方でのクラウドソーシング活用法|全国を相手に仕事をしよう

起業・経営に役立つ知識

 

離れた場所で・オンラインで仕事が完結するクラウドソーシングは、人々の働き方を大きく変えました。
自治体によっては、官民共同で「クラウドソーシングで月20万円以上の収入を得られる人材」を育成するプロジェクトを実施しているところもあります。
地方でのクラウドソーシング熱は広がりを見せており、これから地方での起業を検討しているなら、地元にフィールドを限定しない働き方を想定しておく必要があります。
この記事では、地方でクラウドソーシングを活用するメリットや、活用にあたってのポイントを解説します。


 

地方でクラウドソーシングを活用するメリット

クラウドソーシングを活用することにより、これまで地方で起業する際のデメリットだった部分を気にすることなく、仕事にまい進できるようになります。
以下、地方でクラウドソーシングを活用する主なメリットについてご紹介します。

地方独特の「しがらみ」を感じずに仕事ができる

地方で起業し、地方の企業から仕事を獲得しようと考える場合、スキル云々の前に人脈を構築する必要があります。
例えば異業種交流会に参加したり、商工会議所主催のイベントに足を運んだりして、自分がどんな仕事をしていてどんな実績があるのか、名刺交換と合わせてアピールする手間がかかります。
また、仕事を定期的にもらう代わりに雑用的な仕事を引き受けるなど、いわゆる「しがらみ」ともうまく付き合っていかなければならない事情が生じる地域もあります。
しかし、クラウドソーシングを利用する場合、全国の顧客とやり取りできるため、地方にありがちな人間関係のしがらみを避けて仕事がしやすくなります。

遠方からの依頼のため、スキル・対応を評価してもらいやすい

地方のクライアントと仕事をする場合、すでに他の企業と関係性ができてしまっている分野に関しては、なかなか新規参入は難しい部分があります。
そのため、先方の担当者が代表の決裁をもらうまで時間がかかるケースも少なくなく、営業活動に見合った成果が出ずに戦略の見直しを余儀なくされるかもしれません。
クラウドソーシングの場合、多くのクライアントは基本的にワーカーがどこで生活しているかを気にしません。
旅行や地元紹介に関する案件など一部のケースを除いては、応募条件さえ満たしていれば、どんな案件にもチャレンジできます。
仕事を終えた後の評価も、仕事の質ややり取りのスムーズさに関する評価がほとんどですから、地方で働いていることがネックにはなりにくいでしょう。
クラウドソーシングで実績を積み重ねることで、周囲に「腕のある人材」というイメージを植え付けることにもつながります。

大都市圏のトレンドが分かる

一概には言えませんが、クラウドソーシングを購入者として利用するユーザーが、首都圏や大都市圏に本社を構える企業であるケースもよく見かけます。
そのため、地方ではあまり知られていない大都市圏のトレンドについて、仕事を通して知る機会が得られます。
現在流行っているものが分かると、その知見は将来の仕事でも役に立ちますから、例えば地方での営業に活用できるチャンスも生まれます。
どう応用するかは業務内容・分野によっても変わってきますが、地方の人間関係で完結するよりは、幅広い情報が集まることは間違いないでしょう。

 

 

地方でクラウドソーシングを活用するポイント

地方でクラウドソーシングを利用するメリットが分かったところで、次はどのようにクラウドソーシングを活用して仕事をするのか、具体的なポイントをいくつかご紹介します。
大まかにまとめると、Web上でどこまで「自分の能力・キャリアの露出」を増やすかがポイントになるでしょう。

複数のクラウドソーシングサービスに登録する

一口にクラウドソーシングといっても様々なサービスがあり、サービス開始から間もないものもあれば、老舗クラスのものもあります。
それぞれのサービスでターゲットにしているユーザー層が違う場合もあるので、できるだけ複数のクラウドソーシングサービスに登録しておき、自分を露出する機会を増やすことが大切です。

「地方特化」のスキルより「汎用性の高い」スキルを出品する

地方在住者のメリットをアピールする場合、地方特化型のサービスを提供しようと考えるユーザーも少なくありません。
しかし、実際にクラウドソーシングで依頼してくれる企業の多くは、比較的規模の大きな都市の企業担当者である点に注意が必要です。
地方の人しか知らない知識・情報を発信する意識で活動するよりは、クラウドソーシングにおいて「汎用性の高い(多くのクライアントに求められる)」スキルを出品した方が、クライアントの食いつきはよいでしょう。
具体的には、経理や給与計算のアウトソーシング・Webデザイン・ライティングなど、総じてニーズが高めのジャンルを選ぶのがおすすめです。

ポートフォリオはできるだけ多く用意する

クラウドソーシングサイトでは、自分のプロフィールページに実績をアップできる、ポートフォリオ機能を備えているものも多く見られます。
利用しているサービスにポートフォリオ機能がある場合は、どんなささいな実績でも、遠慮することなく投稿することをおすすめします。
本業に関係ない資格であっても、アップしておくことで、依頼の相談が来ることもあります。
幅広い分野からチャンスをつかむため、自分が取得している資格・得た実績に関しては、できるだけ多くの情報を伝える努力をしましょう。

まとめ

地方でクラウドソーシングサービスを利用して起業する場合、地方在住者の視点から仕事をすることを考えがちです。
しかし、クラウドソーシングのニーズを考えないと、せっかくの技術や知識が役立たない可能性があります。
どこの・誰が・どんなサービスを求めているのかをチェックすることが、クラウドソーシングで安定して収入を得るための近道です。
自分が貢献できる分野との兼ね合いを考えながら、賢くサービスを利用しましょう。