2024年07月29日
スモール起業
10万円で起業は可能?低コストでスモールビジネスを始めるポイント
起業・経営に役立つ知識
ビジネスを始める際に立ちはだかるハードルの一つとして、資金の問題があげられます。しかし、すべてのビジネスモデルにおいて高額な資金が必要とは限らず、10万円あれば起業が可能なケースもあります。
この記事では、低コストでビジネスを始めたい方向けに、スモールビジネスの概要と具体的にビジネスを始めるポイントについて解説します。
スモールビジネスとは
スモールビジネスは、低コスト・小規模で始められるビジネスを指し、具体例としては次のようなケースがあげられます。
- 個人事業主
- フリーランス
- 小規模事業者(従業員5人以下)
また、スモールビジネスの主な特徴は以下の通りです。
- わずかな資金でスタートでき、経営上のリスクを抑えられる
- 個人の判断や能力、ビジネスにかけられる時間によって報酬が変わる
これまで事業を立ち上げた経験がない場合であっても、スモールビジネスを選ぶことにより、身の丈に合った経営を経験できます。
また、本格的にビジネスを展開する前に、現在の自分の実力でいくら稼げるのか把握するのにも適しています。
スモールビジネスのメリット・リスクについて
スモールビジネスは、比較的メリットの大きいビジネスですが、リスクゼロというわけではありません。
以下、スモールビジネスのメリット・リスクについて解説します。
スモールビジネスを始めるメリット
スモールビジネスは、スタート時はわずかな設備で事業を始められるのがメリットです。
パソコン・インターネット環境・デスクといった、必要最小限の設備を揃えるだけで始められるビジネスも多く、店舗・事務所を構えることも必須ではありません。
自分だけでビジネスをスタートさせる場合、個人の裁量も大きくなります。
できること・できないことをハッキリさせておけば、受ける仕事の内容や業務量も調整が可能です。
また、スモールビジネスは初期費用・運転資金を少なく抑えられ、融資等を受けずとも始められます。
最初から生活に必要なレベルのお金を稼ぐのは難しいかもしれませんが、副業という形から経験を積むことも、事業継続が難しくなった際の撤退も容易です。
スモールビジネスのリスク
一人で・小規模で始められるということは、逆に考えると「基本的に誰かの力を借りられない」という側面もあります。
自分が病気やケガをしてしまうと、その時点でビジネスが止まってしまうおそれがあるため、体調管理を徹底する必要があるでしょう。
また、ビジネスチャンスだと分かっていても、人員が足らず仕事を受けられない場面に遭遇することも多いはずです。
時には苦手な仕事も自分でこなす必要があり、そこに手間取ってしまうと仕事が進まないため、悪循環に陥ってしまうと立て直しが厳しくなります。
その他のリスクとしては、社会的な信用度がどうしても低くなる点があげられます。
特に、クレジットカードの契約や融資の審査に関しては、実績がないと通りにくくなるため、完全独立する際は注意しましょう。
10万円で起業できるスモールビジネスの例
資金が限られていると、起業の選択肢は自ずと限られますが、それでも複数の選択肢があります。
以下、10万円の資金で起業できるスモールビジネスをいくつかご紹介します。
物販系
品物を用意して販売するという観点から考えられるスモールビジネスとしては、次のようなものがあげられます。
- せどり
- ハンドメイド作品販売
- 写真販売
せどりとは、価値のある商品を安く仕入れ、必要な人に仕入額よりも高値で売ることで利益を出すビジネスモデルです。Web上で自分だけのお店を解説したり、オークション等で商品を安く仕入れたりすることが簡単になったことで脚光を浴びましたが、競合も多いため売れ続けるには努力が必要です。
手芸などの技術がある方は、自分で作ったハンドメイド作品を、Webサイト等を通じて販売するビジネスモデルもあります。趣味と実益を兼ねるには良い方法で、ファンが増えればその分だけオーダー数も増えることが期待できます。
スモールビジネスとしての写真販売は、個人または企業の依頼を受けて写真撮影を行う仕事を指します。近年では写真を素材としてWebサイトで販売できるケースも増えてきているため、起業の選択肢は増えてきている状況です。
Webコンテンツ提供等
各種Webサービスに自分が作成したコンテンツを掲載したり、Web上でクライアントから依頼を受けたりするタイプのビジネスモデルとしては、次のようなものがあげられます。
- アフィリエイト(ブログ等による)
- YouTuber
- クラウドソーシング
アフィリエイトは、自分で運営しているブログ・ホームページなどに商品・サービスのリンク等を掲載し、商品購入を促すことで報酬を得られるビジネスです。初期投資自体は安く済ませられますが、質の高いコンテンツを作成し続ける必要があるため、収益を上げるまでには時間がかかるでしょう。
YouTubeが好きな人は、YouTuberとして活動し、動画を収益化する選択肢もあります。こちらはライバルが多い上に人気商売のため、こちらも継続して収益を上げるには時間がかかるものと予想されます。
プログラミング・ライティングなどのスキルを活かして稼ぐのであれば、自らコンテンツを作り貯めていくよりも、企業等のクライアントから依頼を受けて報酬をもらうクラウドソーシングがおすすめです。実績を積めば、より多くのクライアントから依頼を受けられるようになるでしょう。
その他
その他のビジネスモデルとしては、次のようなものもスモールビジネスに適しています。
- 各種代行サービス
- レンタルビジネス
- 便利屋 など
一口に代行サービスといっても様々な種類があり、家事や洗車などが好き(得意)な方なら、それぞれの代行サービスを始めるとよいでしょう。
現在リサイクルショップや古着屋などでお勤めなら、職場に相談してレンタルサービスに着手するのも一手です。
これといって起業のジャンルは思い浮かばないものの、体力には自信があるという方は、便利屋としていろいろな仕事を代行する方法もあります。ただし、なんでも請け負うのではなく、自分の能力に応じて仕事を選ぶことが大切です。
まとめ
低コスト・小規模で始められるスモールビジネスは、今まで自分のビジネスを立ち上げたことがない人、用意できる資金が限られる人におすすめです。ビジネスモデルによっては、必要最小限の設備を揃えるだけですぐにスタートできます。
実際にスモールビジネスを始める際は、事業に割ける時間・労力を考えた上で、無理のない範囲で実績を積みましょう。
また、自分にどのようなビジネスが合っているのか、事前によく確認することが大切です。